毎日、そこらの本屋を巡っては
エロ本を読み漁り、記憶の貯蔵庫にしまっている。使う用途は
個人でも
対人でも皆無に等しく、他人様に進言されるまでもなく
覚えるだけ無駄な知識なのだが、記憶力というのは、こういうクダラナイ物限定で働くみたいだ。ほんと、自分でも腹が立つほど不必要な知識ばかりが溜まっていく。
そのくせこの脳ミソ、肝心要の事柄を思い出さなくちゃいけない時、例えば就職試験とか役員面接などの将来の生活にかかわる重要な場面では、まったくと言っていいほどの
機能不全、二軍で最多出場記録を更新するような始末である。合コンで目の前に座った女性を一瞥するなり「あぁ、元横浜フリューゲルスの」と脊髄反射的に
サンパイオを思い出すくせに、「野火」の作者は?と聞かれ意気揚々と情報の海に飛び出したかと思えば得意気な表情を浮かべ
岩本虎眼をピックアップしてくる。そいつは濃尾無双だと突っ込むと、鶴光の落語をはじめて聴いた次の日の俺みたいな顔して「しまった!」とか言う。掛け値なしに死んでほしい。過去の自分を含め、出来れば桜塚だか言うスケバンの格好をした芸人のCDを買う自称やっくんファン、前はテツandトモファンだったこれまた自称「お笑い通」の
小結風の女と一緒に心中自殺を遂げてほしい。ついでにエンタの神様も無くなってくれれば
言うことなしだ。
まぁこんな所でエンタの神様を否定しても仕方なく、ここらへんは伊集院光先生に任す事とし、話を最初に戻そう。
え〜、どんな話だっけ?確か毎日毎日エロ本を立ち読みしては、
国府田マリ子が顔を紅潮させて怒り狂うくらい海綿体に血を送りつつ
「リリカSOS」のオープニングを口ずさむって話しだったと思う。
統計的に考察するとサビに入る直前の「出会わなきゃ、良かったと〜」の辺りで国府田マリ子が
マジ切れし始めるので、そこで一旦、エロ本を本棚に戻し、新刊コーナーに足を向ける。子供やお年頃の女子がいる空間で、国府田マリ子に嫌悪感を抱かせるような
生体反応を起こすのもなんだなぁ〜という、私なりの配慮だ。
チン圧がてら、神妙な顔つきで新刊を眺める。萌えブームとやらが騒がれるようになり、パッと見
エロ同人の表紙と変わらぬような作品が、「店員のお勧め」コーナーに平然と平積みされるようになってきた。私達の世代、いわゆる「姫ちゃんのリボンから地獄先生ぬ〜べ〜世代」ともなると、
たった1コマの微エロから、
10通りの強姦話を紡ぎ出すことなどデフォルトで備わっているような奴等だ。新刊コーナーと言えど、のっぴきならない股間をおさめる絵柄ばかりが並んでいるわけじゃない。ともすれば、
普通のエロ本よりも高まる作品が普通に置いてある。現代社会に安住の地はないのだ。
しかし私クラスのエロ本立ち読みの
玄人ともなれば、新刊チェックと膨張物への意識的配慮は
両立可能である。
淫らな妄想を助長させるような漫画は視覚から自動的に排除され、
まったく股間を刺激しない作品のみを視野に取り込む。PTAやら教育委員会の役員とは逆ベクトルに位置する能力だ。私の眼下に広がる漫画の世界は「
ガロ」と「
漫画ゴラク」と「
やまじゅん」と「
ゴブリン」で出来ている。「萌え」のみで語られがちなこの世界でひときわ異彩を放つ本達。まったくもって、
漫画は広大だわ。
ここでようやく「新刊スペースを眺めていたらハッと気付いたこと」という、この文章を書き始めるキッカケとなった、本来話したかった時事について話が移行していくわけだが、そこまでの流れがやたらと長いのでここらへんは割愛させてもらう。要約すると近頃は「
こちかめ」やら「
えの素」などのトリビュート作品が多いよねってことを話したかった。ただそれだけなのに、やたらと導入部が長くなったのだ。本題と目される話を一行で終らせ、あとは全て駄文が占める。まるで
西野との本番をたった1コマのキラキラトーンで表現するため、「
いちごパンツ」がどうたらこうたらと言うくだらない話を単行本19巻分も続けた
某ジャンプ漫画みたいだ。エロ本ばかり見てると、こういった論理的思考の欠如した人間になるので、みなさんもエロ本の立ち読みは
ほどほどに。